1962年に設立された朋和産業株式会社は、千葉県の船橋市に本社と工場を置いている、食品向けの軟包装資材の企業です。
事業はプラスチックや紙素材を使った軟包装資材の製造販売で、商品企画と製造販売のツール、包装用機械の提供も行っています。
また関連業務にも取り組んでいますから、軟包装資材の専門的な企業だといえるでしょう。
元々資材を製造販売する企業として誕生しているので、設立当初から一貫していて軸がブレていないです。
1998年にレンゴー株式会社の子会社になる
会社設立の5年後には現在の拠点に本社工場が完成していますし、1979年に本社ビルを新築、子会社の設立まで行っているので、順調に滑り出した企業だと分かります。
包装資材メーカーとしては、1986年に東洋化工包装株式会社を買収して子会社化したことで強化されました。
1998年にレンゴー株式会社の子会社になったことで、朋和産業株式会社の立ち位置は明確になったと思われます。
レンゴーグループはダンボールを始めとして、紙製の包装資材を幅広く扱っているのが特徴です。
多くの子会社を傘下に収め、それぞれが強みを活かして特化した資材の製造販売を行っていますから、同社にも特定の役割が求められているのは明白です。
つまり、強みのある軟包装資材に特化することで、紙製の包装資材を得意とするレンゴーグループの弱点を補うことに狙いがあると考えられます。
実際のところ、レンゴーグループの傘下入りが決まってからは、本社工場の増築やデザイン部門の強化、本社ビルの新築などが行われました。
近年は物流センターを開設して更なる受注の増加に備えていますから、改めて攻めの姿勢をやめない積極的な企業だといえます。
従業員が1500名を超え、売上高は651億円に到達
必要な部分に投資をして体制を強化する、その繰り返しにより今では従業員が1500名を超え、売上高は651億円に到達しています。
半世紀どころか約60年の歴史がある企業ですし、地道な努力の結果ここまで大きく成長して存在感が増しました。
軟包装が軸という点はブレませんが、パッケージングに関する総合的な企業として、幅広いソリューションの展開を掲げて挑戦しています。
企業の姿勢は包装の技術革新とそれによる豊かな未来の創造で、食品の包装を通して社会に貢献するというものです。
経営理念には活力のあるビジネスで繁栄と夢を実現する、誠実公正かつ個人を尊重する経営をするなどが掲げられます。
更には活気に満ちた革新が生まれる企業風土の醸成、企業理念の確立や法令規則の遵守も挙げられます。
他にも企業価値を高めたり地球環境を保護すること、企業市民として社会に貢献する姿勢も企業理念の1つです。
朋和産業株式会社の武器とは
朋和産業株式会社の武器は、軟包装資材で培ってきた技術やノウハウと、レンゴーグループの傘下にあります。
強力な生産体制も同業他社に譲らない強みですし、豊富な実績や食品メーカーからの信頼もまた見逃せない魅力です。
朋和産業株式会社は、要望以上の形で期待に応えるべく、日々努力を惜しまず研鑽を続けています。
例えばマーケットのトレンドをいち早く察知したり、そこから驚くような提案ができるように考え、活動しているのがポイントです。
生産力を活かしつつ品質の向上や維持にも力を入れていますから、消費者の手元に届くパッケージはいずれも高品質で、安心して口にすることができます。
食品は安全性が重要ですが、品質に関わる問題が発生すると簡単に信用が損なわれてしまいます。
それは商品がいくら安全に配慮して作られていても、パッケージに不備があれば台無しになることを意味します。
自社だけでなく食品メーカーの信頼も背負っている
朋和産業株式会社はこのように、自社だけでなく食品メーカーの信頼も背負っていますから、責任感が違いますし、安全に関する部分は特に厳しく取り組んでいます。
長年にわたり安心安全を実現し続けることができているのは、生産性向上や原価低減、ミスやロスの削減を含めた総合的な取り組みによるところが大きいです。
クレーム削減もその1つでクレームを受け取って終わるのではなく、何が問題でどこに改善点があるのか考えて実践していることが安心安全の強化、ひいては信頼に結びついているわけです。
生産体制の見直しや拡充もそうですが、従業員の意識向上に努めたり、全社を挙げて取り組んでいることが結果にあらわれています。
国際規格の認証取得にも積極的ですし、食品工場と同等のレベルの包装材の製造工場なのも強みです。
生産体制が強力で品質管理も徹底していますが、成分の測定や強度のテスト、視認による環境が整っているのも流石といったところです。
問題が発生しても無視したり後回しにしない、そんな当たり前を真面目に守り取り組んでいることこそが、半世紀以上の長きにわたる信頼に繋がっています。
まとめ
朋和産業株式会社が製造する安全性の高いパッケージに包まれたおにぎりやパン、サンドイッチなどの商品は、毎日のようにコンビニやスーパーに並びます。
要冷蔵の食品もそうですし、冷凍食品や食感が重要な菓子類、レトルト食品のパッケージにフタ材なども活躍しています。