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使いやすいプロパンガス

最終更新日 2024年11月19日 by ormand

プロパンガスは液化石油ガスの一種です。
液化石油ガスにはブタンガスというものもあり、この2つの種類は温度により気体から液体に変化することで共通しています。
どちらも常温では気体の状態を維持することができますが、外部から何らかの刺激を加えると液体になります。
圧力をかけたり、温度を下げることで気体の状態のガスを液体に変えることができます。

気体の状態でいられる温度の違い

上記の2種類の違いは、気体の状態でいられる温度です。
前者の場合にはマイナス42度まで気体の状態を維持することが可能です。
ブタンガスは液体に変化する温度が高く、マイナス0.5度になると液体になります。
こうしたそれぞれの特徴を考慮して使用されている場面も決められていて、前者は気温が低い場所でもよく使用されています。
ブタンガスには持ち運びやすいという特徴があるために、携帯用カセットボンベのガスとして使われることが多いです。

プロパンガスと都市ガスの違い

プロパンガスは家庭用のガスとしてもよく使用されていますが、同じように家庭でよく使われている都市ガスとはいくつかの点で違いがあります。
前者の主な成分はプロパンやブタンですが、後者はメタンが主な成分になっています。
どちらも日本国内ではあまり産出できないために、国内で消費されているものの多くは海外から輸入されています。
これらの2つの家庭用ガスは重さの面でも違いがあります。
重たいのは前者の方で、空気よりも質量が重いのが特徴です。
後者は空気よりも軽い気体です。
温度を下げると気体になることはどちらも共通していますが、都市ガスの方がより低い温度になった時に液体になります。
都市ガスが液体になるのはマイナス162度の温度になった時で、気温が下がっても簡単には液体にはならないのが大きな特徴です。
液体の状態の方が体積が小さいことはどちらにも共通していて、前者の場合には液体になると、気体の時の体積の250分の1になります。
都市ガスが液体になるとさらに体積が小さくなり、気体の時の状態の600分の1に相当する大きさに変化します。
液体の状態になった時に体積が多く減ることは、ガスを利用しやすくする面で非常に役立ちます。
プロパンガスを家庭で使用する場合には専用のボンベの中に入れて運搬する必要がありますが、液体の状態でボンベの中に入れることにより、大量のガスを運搬することが可能になります。
あまり重くないことも運搬しやすい理由になっていて、ボンベ1つ分でもだいたい100キログラム以下の重さです。
ガス会社などではトラックなどの大型車両を使用して、ガスの入ったボンベを家庭や事業所などに運搬しています。

特集:三重県のプロパンガス会社・料金相場と地域最安値【まちがす】

ガス漏れを予防するための対策方法の違い

プロパンガスと都市ガスでは、ガス漏れを予防するための対策方法にも若干の違いがあります。
どちらも室内に警報機を設置しておけば、ガスが漏れている時にすぐに気づくことが可能です。
この2つのガスの違いとしてあげられるのは、警報機を室内に設置する位置です。
それぞれのガスの特徴に合った場所に設置する必要があります。
前者の場合、空気より重いために、漏れている時は室内の下の方にたまる習性があります。
そのために警報器も室内の床の近くに設置しておいた方が、万が一の時にすぐに感知しやすくなります。
都市ガスは空気よりも軽いために、漏れていると気体が上の方に移動します。
そのために都市ガスを使用する時には警報機は天井の近くの壁などに設置しておいた方が最適です。
上の方に移動してきたガスをすぐに感知することができます。
どちらのガスも本来は無色で臭いもありませんが、家庭用として使用されているものは、漏れた時にすぐにわかるように玉ねぎの匂いがつけられています。
この匂いがあるおかげで、安全にガスが使用できるようになっています。

プロパンガスの独自のメリット

プロパンガスの独自のメリットとしてあげられるのは災害に強いことです。
都市ガスの場合には、ガスを建物内で使用できるようにするために地中や建物内に長い導管を設置する必要がありますが、こうした導管は定期的にメンテナンスが必要になります。
大きな災害が発生した場合にはこうした導管が破損することもあり、導管が修復するまで長期間にわたってガスが使用できなくなることもあります。
ですがプロパンガスならば都市ガスほどの長い導管を設置しなくても使用することが可能なため、災害が発生した場合にも短期間で使用を再開しやすいメリットがあります。
実際に日本国内で大地震などの災害が発生した時にも、供給が止まることが少なかったために、被害に遭った多くの人が利用することができました。
ボンベの中に入れればどこにでも運搬できるメリットを利用して、被災地に設置された避難所に運搬して使用することもできます。

まとめ

ガスが避難所で使用できるようになれば、生きるために欠かせない食事を作ることもできるようになるので、被災者にとっては非常に便利な設備です。
お湯を沸かすこともできるので、避難所で体を洗うことも可能になります。